楽天カードのキャッシング3つの特徴
楽天市場を利用したことがある方なら、一度は楽天カードの広告を目にしているはずです。楽天カードは楽天市場ありきのカードだという印象を持たれがちですが、実際はそのようなことはありません。
他のカード会社同様にキャッシング機能をつけることができ、とても便利に使うことができるカードです。今回は楽天カードのキャッシングの使い方や、申込方法などについてまとめました。
楽天カードのキャッシング3つの特徴
まず先に、楽天カードには以下の3つの特徴があります。
- ネットで楽々手続き・キャッシング
- 海外でもATMからそのまま現地通貨でキャッシング
- 返済方法の変更も可能
この記事では、これらの特徴をわかりやすく解説していきます。
楽天カードとは?
楽天カードは、楽天グループの一つである楽天カード株式会社が展開するクレジットカードです。楽天市場などで新規登録キャンペーンを行っていたり、様々な店舗でポイントが貯められることもあり、非常に利用者の多いクレジットカードです。
楽天内のサービスと提携をしていることが大きな特徴で、買い物で利用をすると100円で2ポイント、楽天以外での利用でも100円につき1ポイント貯まります。
では、楽天カードのキャッシングはどうなのでしょうか。金利や限度額、利用できる条件について詳しく見ていきましょう。
楽天カードのキャッシングのスペック紹介
楽天カードでキャッシングを利用する時、以下の条件が適用されます。
金利 | 年18.0% ※限度額が100万円以上の時は15.0%です。 |
---|---|
限度額 | 5万円〜最大100万円 ※審査によって決定します。 |
利用条件 | 年齢20歳以上、自分に安定した収入がある方 |
楽天カード自体は18歳以上から申込ができますが、キャッシングが使えるのは20歳以上。安定した収入がある方のみになります。
次章では、申込みの流れを確認していきます。
申し込みの流れを紹介!
実際に楽天カードを申し込み、キャッシングができるようになるまでの流れを確認しましょう。
【1】申し込み
楽天カードはスマホもしくはパソコンより申し込みができます。申込には楽天IDが必要です。IDがない場合、楽天会員に登録をしてからの申込となります。ミスがないよう必要事項を入力しましょう。
カードの種類に注意
楽天カードには、女性用の楽天PINKカード、楽天市場でポイントが最大5倍貯まる楽天ゴールドカードなど、様々な種類があります。自分に合っているものを選んで申込をしましょう。
しかし学生向けに展開しているカード「楽天カード アカデミー」にはキャッシング機能が付帯しません。キャッシングをしたい場合は他のカードを選ぶようにしましょう。
本人確認はここでは必要ない
カードを作るときに不可欠なのが本人確認書類です。楽天カードは、カードを受け取る際に本人確認を行っていますので、ここでは原則として本人確認書類は必要ありません。(状況によっては提出を求められることがあります)
【2】審査
審査にかかる日数は個人差がありますが、申し込み時間が9時〜21時までの場合はその日のうちに審査が行われるケースが多いようです。カード発行の進み具合は、申し込み終了後にメールで送られてくる「申し込み受付ID」を使うと確認することができます。
審査によっては自宅や勤務先に連絡が入ることがありますが、楽天カードは大半の方が電話なしでカードを発行できているようです。審査の結果はメールで届きます。
【3】カードの郵送
申し込みから一週間〜10日程度でカードを受け取ることができます。発送方法は以下の2種類となっています。
- 佐川急便「受取人確認サポート」
- 日本郵便「本人限定受取」「簡易書留」
【4】楽天e-NAVIへログイン
楽天IDでログインをした後に楽天e-NAVIの利用開始手続きをしましょう。ここで入会特典の楽天ポイントを受け取れます。楽天e-NAVIに登録をすることで、ネットでキャッシングや支払い方法の変更などが行えるほか、限度額などを随時確認することができるようになります。これが楽天カードを作るまでの流れです。自分の限度額など、キャッシングに必要な情報はこれから紹介する方法で確認できます。
楽天e-NAVIなどでは自分の限度額や金利を確認できる
楽天e-NAVIに登録をすると、限度額のほか適用中の金利を確認できるようになります。返済方法や登録情報の修正も随時行えます。
また、利用限度額は自動音声専用ダイヤルでも参照できます。24時間対応のフリーダイヤルですので、通話料無料で照会可能です。自動音声ダイヤルでは支払方法の変更や登録内容の変更なども行うことができます。
キャッシング枠の審査基準は?
キャッシングを利用する上で一番重要なのは、利用枠が確保できるかどうかですね。楽天カードのキャッシングの審査基準はどうなっているのでしょうか。
楽天カードのショッピング枠については、主婦や学生でも審査に通ったという口コミが多く見られます。しかしキャッシングについては誰でも審査に通るわけではありません。キャッシングは、年収や他社の借入状況など、様々な要素を加味して審査が実施されています。そこで本章では、審査の基準を紹介します。
事故情報があるとNG
個人信用情報がブラックの状態だと審査には通りません。他社で長期延滞をしたことがあったり、債務整理、貸倒、自己破産などの経験がある方は信用情報に傷がある可能性が高いです。これらの情報は最長5年〜10年で消えますので、それまで待たなくてはいけません。
安定した収入が不可欠
専業主婦や仕事をしていない学生はキャッシングの審査に通りません。楽天カードのキャッシングは年収の3分の1までしか借りられないという総量規制の対象です。年収がなければその3分の1もありませんので、キャッシングはできません。
金額だけでなく、勤務形態も審査に影響します。アルバイトやパートよりも正社員のほうが審査に通る可能性が上がります。
他社の借入状況にも注意
先述の通り、楽天カードのキャッシングは総量規制の対象ですので、他の消費者金融やクレカキャッシングで借入をしすぎていると審査には通りません。
楽天カードのキャッシングは、随時利用可能額を見直す「途上与信」を行っているのが特徴です。一度審査に通っても安心はしないようにしましょう。もちろん、よい取引を続けていれば、利用可能額を上げられる可能性もあります。どのように手続きをすればいいのでしょうか。
限度額を増やす方法は?
限度額の申し込みは、インターネット(楽天e-NAVI)もしくは自動音声専用ダイヤルより行うことができます。審査にかかる日数には個人差がありますが、2日〜数日かかることが多いようです。お急ぎの方は気をつけましょう。限度額を増やすためにはこれから紹介する条件が必須です。
他社の利用が少ないことが条件
他のクレジットカードのキャッシングを利用していると、審査に通らない可能性が高くなります。他のクレカキャッシングの使用は避けたほうが無難です。
増額を申し込んだのに審査解答が「利用停止」になる?
楽天カードの場合、新規申込の時よりも使用中(途上与信)や増額申し込み時のほうが審査が厳しくなります。油断は禁物です。
増額申し込み前までは問題なく利用できていたにも関わらず、審査結果連絡の際にカードの利用停止までされてしまった…という実例が報告されています。新規申し込み時よりも厳しい審査を行った結果、キャッシングできる基準から外れてしまったためです。
楽天カードの利用が極端に少ない場合も要注意
楽天カードは年会費が無料です。しかしカードを維持するには管理費がかかりますので、カード会員がカードを使わないと楽天は赤字になってしまいます。
極端に利用が少なく「利益が出ない」と判断されてしまった場合、増額を申し込んでも審査に落ちたり、カードを解約されることがあります。
逆に、取引を長い間続けていると、申し込みをしなくてもキャッシング枠が増える事があります。楽天カードからキャッシングをしたい場合は、利用するカードを絞り、カードとうまく付き合っていくことがポイントになりますね。
次は、実際にカードを使って借入する方法や返済する方法を見ていきましょう。
実際の借入方法は?
楽天カードのキャッシングはカードだけでなく、ネットや電話からでも可能です。
楽天e-NAVIから申し込み
会員専用ページにログインするとネットキャッシングを申し込めます。ネットキャッシングは以下の3つの利用方法があります。
1.今すぐ振込
楽天銀行の口座を持っていれば、夜や土日祝日でも最短数分で振込キャッシングが受けられます。それ以外の口座でも、金融機関の営業時間であれば数分で手続きが終わります。
2.指定日振込予約(1回)
指定した日に指定の金額を振り込むキャッシングです。3ヶ月先までの日付を予約することができます。
3.指定日振込予約(毎月)
毎月同じ日に、指定した金額を1回キャッシングするサービスです。
自動音声専用ダイヤルより申し込み
自動音声ダイヤルよりテレフォンキャッシングを申し込みできます。カード番号を入力するため手元にカードが必要です。
ATMやCDでキャッシング
セブン銀行、ローソンATM、ファミリーマートやミニストップなどのコンビニATMや、三井住友銀行やみずほ銀行をはじめとした全国の銀行や信用組合のATMからキャッシングができます。
キャッシングできる金額は10000円単位で、一万円以下の取引は108円、それ以上の際は216円の手数料がかかります。
返済方法は?
借りたあとに気がかりなのが返済方法です。返済は、毎月27日に登録口座から自動引落です。支払い方法は1回払いとリボ払いから選べます。1回払いを後からリボ払いに変更することもできます。
1回払い
借入した翌月の27日に、キャッシングした金額と利息をあわせた合計の金額を引き落とします。
リボ払い
毎月27日に、返済すると決めた金額+利息を引落します。毎月一万円を返済する設定にしてある場合は、一万円に利息を追加した金額が返済金額になります。
返済金額を減らしたいときは
「返済金額を少なくしたい」という時には、会員専用ページ楽天e-NAVIより手続きができます。
前倒しで返済をしたいときは
増額して支払いをしたいときや、完済をしたいときは前もって手続きが必要です。状況によって手続きの方法が違います。
リボ払い分の残高をまとめて払いたい
リボ払いで残っている残高をまとめて支払いたい場合は、楽天e-NAVIにログインをして手続きができます。
利用残高を一括で支払いたい
利用残高をすべて支払いたい場合は自動音声ダイヤルで手続きができます。引落結果反映後から翌月9日の14:45までが手続き可能期間です。それ以外の期間に手続きをしたい場合は、楽天カードコンタクトセンターへ電話をしましょう。
利用残高の一部を支払いたい
一部を前倒しで返済したいときは、楽天カードコンタクトセンターに電話をしてください。
追加返済をする際には手続きが必要ですが、キャッシングは様々なATMから行うことができます。国内だけでなく、海外のATMでもキャッシングが可能です。
楽天カードは海外でも使える
カードのブランドのステッカーが貼ってあるATMを利用すると、現地の通貨でキャッシングをすることができます。海外ATMの設置場所は前もってホームページから確認ができますので安心ですね。
海外でキャッシングをした場合は返済方法が一括のみになることに注意しましょう。後からリボ払いに変更可能です。
楽天カードローンとの違いは?
楽天銀行のキャッシングというと、楽天銀行のスーパーローン(カードローン)を思い浮かべる方も多いでしょう。どちらも楽天銀行の取り扱いではありますが、かなりの違いがあります。カードローンの特徴を確認してみましょう。
専業主婦でも申込ができる
楽天カードローンは楽天カードキャッシングとは違い、総量規制の対象ではありません。そのため、申込者本人が仕事をしていなくても、配偶者に安定した収入があれば申込ができます。
金利が安く、限度額が高い
カードローンの限度額は最大で800万円、金利は1.9%〜14.5%です。キャッシングの限度額は最大でも100万円で金利は18.0%(100万円以上の場合は15.0%)ですので、かなりの差があることが分かりますね。
カードやネット振込で追加返済ができる
楽天カードキャッシングは前倒し返済をするには手続きをしなくてはいけません。しかしカードローンはカードやネット振込で好きな時にどんどん追加返済ができます。
おすすめの使い分け方法を紹介
カードローンとキャッシング、どちらもカードを使ってキャッシングをするという点では一緒ですが、違いが大きいことが分かりますね。自分の状況に応じて使い分けましょう。
楽天市場をよく使うなら楽天カード
両方とも新規申込をすると楽天ポイントがもらえるキャンペーンを行っていますが、もらえるポイントは楽天カードのほうが多いです。さらに楽天カードは普段の買い物でも楽天ポイントが貯まっていきますので、普段楽天市場を使う方は楽天カードを選んだほうがお得です。
高額融資を予定しているならカードローン
クレカキャッシングは限度額が低めで、金利も18.0%(または15.0%)固定です。一方、カードローンの場合は金利が低く、高額融資にも対応しています。大型のキャッシングがしたいならカードローンのほうがよいでしょう。
キャッシング枠を作って万が一に備えておくのもオススメ
楽天カードローンはカードローン用のカードが発行されますので、カードを持っていないとすぐに現金を受け取れません。しかし楽天カードの場合はクレジットカードにそのままキャッシング枠を付帯するので、クレジットカードを財布に入れておけばいつでもキャッシングが受けられます。あまり使う予定はないけど万が一の時に備えたい、という方はキャッシングにしましょう。
キャッシングができない理由と対応策は?
カードを持っていても、キャッシングをしようとしたら借りれなかった、という事態になる例があります。いったい何故なのでしょう。そのような時はどうすればいよいでしょうか。
途上与信で限度額が下がった
楽天カードは、入会時よりも入会後の審査が厳しいことが特徴です。そのため、入会してから勤務先や年収が変わっていないにも関わらず、限度額が下がることがあります。審査に落ちると「審査に落ちた」という記録が信用情報に半年残るので、その後に再度申し込みをしましょう。
利用規約に違反した
長期延滞をしたり、勤務先や住所の変更を申告していない場合は規約違反とみなされ、解約される恐れがあります。延滞している場合は延滞の解消が最優先です。延滞期間が長い(60日以上が目安)場合は信用情報にもブラックが登録されている可能性がありますので、それが消えるまで(最長で5年)キャッシングができません。
まとめ
最後に、楽天カードのキャッシングの要点をまとめましょう。
楽天を使う人にオススメのカード
楽天カードは新規申込時や利用時に楽天ポイントがもらえるキャンペーンを行っています。使用状況によってもポイントがたまりますので、楽天市場をよく使う方にはオススメのカードです。
リボ払いへの変更は可能だが、増額返済は手続きが必要
楽天e-NAVIに登録をすると、1回払いのものをリボ払いに変更したり、振込キャッシングが受けられたりととても便利です。しかし増額返済をしたい場合には電話で連絡をしなくてはいけません。カードでは追加返済はできないことに注意。
途上与信で限度額が下がることもあり
キャッシングは使えば使うほど限度額が上がる、というイメージが強く、実際そのような会社が多いです。しかし楽天カードの場合は入会時よりも入会後の審査のほうが厳しいため、増額を申し込んでも断られたり、限度額が下がってしまうケースもあります。
少し不便な面もあるように思えますが、楽天ポイントはドンドン貯まっていきますので、楽天でよくショッピングをする方には非常におすすめです。カードを作るとポイントも沢山貰えますので、ぜひ検討をしてみてください。